ESRI社のユーザーカンファレンスに参加するために，学生２人と，アメリカの西海岸サンディエゴにやってきた．空港ではさっそくトラブルが待っていた．学生２人の発表用のポスターだけが手荷物受取所のベルトコンベアに出てこなかったのである．
　学会などで発表する際に使用する資料などは，預けずに必ず身に付けるということを実践してきたが，今回はちょっと事情がちがった．ポスターの大きさがA０判だから，折り曲げずに持ち込むとなるとどうしてもオーバーサイズになるので，機内に持ち込まず受託手荷物にしたわけである．このときはまだ，バックアップ用にポスターをpdfファイルにしてUSBで持参していたので，最悪の場合現地で印刷すればよいという安心感があった．
　サンフランシスコで入国を済ませたとき１度手にしたのだが，乗り継ぎのために再び荷物を預ける際に一抹の不安があった．オーバーサイズの荷物を取り扱う若い人に労働意欲が欠けているような気がしたのである．機内でも少し不安だったが，予測的中というか，こんな予測は的中してほしくない．
　手荷物遅延報告書に必要事項を記入して空港をあとにした．