夕刻,共同運営の畑でブロッコリーに付いた青虫と闘ったあと,畑の相談で管理人の家を訪ねると,ちょうど鮎カケから帰ったところでウェットスーツを干していた.鮎漁が解禁されて初めての挑戦で,県境を越えて島根県に入り5時間以上粘った末の釣果を見せてもらっただけでなく,その場で4尾いただいた.どれも20cm以上ある形の良い鮎だった.
中学生の頃,自転車で通う通学路に鮎ヤナがあって,シーズン中は登校の途中でやなに落ちてはねる鮎をずっと見ていた.いつも,急いで学校に行かないと遅刻すると注意されて,しぶしぶヤナを離れた.ただ,教頭先生だけはそこに残って飽きずに落ち鮎を観察していて,「これって不公平だ」と感じたことを今でもよく覚えている.