職場を去る日がやってきた.今年に入って,勤務初日から部屋の片付けなど準備をしてきたのだが,やはりというか最後までドタバタすることになってしまった.
昨日が金曜日で,辞令をもらってそのまま帰宅するという当初の予定とはまったくちがって,今日土曜日も職場に来ることになった.それでも夕刻には何とか片付いて,いよいよ職場を去ることになった.
駐車場から山の方を見ると土手の上にある桜が満開だった.思えばこの20年間,桜の時期に日本にいたことがなかった.着任した頃は,おそらく小さな枝だったにちがいない桜が,見違えるような大きな幹に成長していて過ぎた時間の長さを感じさせた.職場に「お世話になりました」と,自分に「お疲れ様」と言って車に乗り込んだ.