昨日午前の船便が欠航したため1日遅れての登山となった.同行の1人は仕事の関係で今日15時の便で島を離れることになって,自ずと行動できる時間に制約がある.
当初の予定を変更してまず島の北部を巡ることになった.船便の関係で日帰りの調査は難しいところで,私の希望とも一致していた.
基本的に「登山」の世界だが,すでに来訪者がありネット上に登山記録などがある場所は,コースやコースタイムが把握できるので助かる.この日は島北部にあった牧場跡の南門を目指したが,南門を見つけることができず,北門まで登山道をたどって,そこから山腹をトラバースして写真の白瀬防備衛所跡にたどり着くことができた.
私の住んでいる地域の島々でもそうなのだが,戦争が終わって軍隊がなくなり,武装解除が終了すると,戦争の遺構に残る鉄材や鉄筋を求めて多くの人がここを訪れたようだ.天井が破壊されていて,そのために室内に陽が差し込み樹木が成長していた.
この日は島の北部の戦争遺跡の位置座標などを測定しながら12時には最北部の観測所に着くことができた.