本日最初の訪問地は蓋井島南部の乞月(こいづき)山山頂付近にある砲台跡だ.特に山の南西斜面にある2か所の洞窟砲台はぜひこの機会にと考えていた.山頂近くの砲台跡から南西斜面を見るとけっこう急峻で,少しためらったが,結局行くことにした.15分程度歩いて洞窟に着いた.
ここの洞窟砲台はおそらく戦争最末期に本土決戦のために計画され工事途中で終戦を迎えたものと思われる.写真は洞窟の中から外を見たところで,右に打設されたコンクリートの一部が見える.入口付近の岩石が崩落しているところがとても気になった.崩落は経年変化によるものだが,乞月山の周辺は関門層群と呼ばれる地質で亀裂が多く,本当に砲を据えて撃ったら同じような状況になっていたのではないか?そんなことを考えた.