地方史に投稿する予定の原稿も終わりに近づいてきた.1945年7月の艦載機空襲を扱ったものだが,ここに来て当時の写真が撮影された場所が特定できるようになった.空襲からすでに71年が経とうとしているが,現地を訪れればもしかしたら何か発見があるのではないかと思い始め,手始めに祝島に行ってみることにした.本当は2週間前に宿を予約したのだが,思いもかけず強風のため船が欠航となって,仕切り直しで今日の祝島行きとなった.
朝6時に起きて,祝島の港に着いたのは10時半だった.港では今日宿泊予定の民宿の夫妻が出迎えてくれた.民宿から自転車で約20分かけて三浦湾にたどり着いた.写真の奥の島は小祝島で,右側に突き出ているのが三浦湾の波止である.民宿の方の計らいで,ここで当時のことを知る地元の人にインタビューすることができた.ここ三浦湾で攻撃を受けて沈没した民間船舶の名前や戦後のサルベージの様子を聞くことができた.