ここは,とある街の,とある施設の作業室の一角.とても個人では手が出ない編集用機器が並んでいる.
アナログ時代に編集した映像のいくつかを,東京の会社でデジタル化してもらったところ,テープに経年による劣化が認められるという指摘があり驚いた.大事な映像素材だけでもとりあえずデジタル化だと考えたが,情けないことにどれが大事なのかがわからない.一つずつ確認する必要がでてきた.
そこで,知人にお願いして,アナログベータカムのラージテープが閲覧できる施設を紹介してもらい,テープを担いでやってきたわけである.
テープのラベル名をノートに書き写し,閲覧したテープのタイムコードと内容を記録して帰るという退屈な作業のはずであったが,なつかしい映像が多く,単純な作業も苦にならなかった.結局,約2時間で作業を終え,デジタル化する素材を確認することができた.