2日目のシンポジウムの分科会では,いろいろあったが無事終わった.3日目は現地見学会で,戦争末期の大本営や日本の重要政府機関の移転予定先の見学だ.8時半に旧長野電鉄松代駅前に集合し,バスで見学先に向かった.政府機関や日本放送協会,中央電話局の移転が予定されていた象山地下壕の他,大本営予定地や天皇・皇后用庁舎の移転先だった舞鶴山も見学した.見学者の安全が十分に配慮されていて,説明も丁寧だった.写真は象山地下壕の中で説明を受けているところ.
「日本のいちばん長い日」に登場する高橋悦史が演じた井田正孝少佐が,この移転計画の発案者だったらしい.空からの偵察に十分耐えるだけ偽装がなされたのか,見学の最後に見せてもらった戦後の航空写真はこの質問に対して心もとないものだった.