予定通り,黒島港10時37分発の定期船に乗って柱島にやってきた.ここも戦争末期に空襲を受けたが,手がかりが何もない.港で年配の人に当時のことを知っている人を紹介してほしいと頼むと,ためらいなく一人の男性の名前が出てきた.私としては選択の余地がなく,紹介されたところに行ってみることにした.
坂を登ってたどり着いた目的地は空振りだった.ただ,下の家で昨年103歳で亡くなったおばあちゃんの1年忌が明日予定されていて,親戚の人たちが集まって準備をしているから,そこで聞いてみてはと勧められた.可能性が消えていたので,ここでも選択の余地はなかった.
こうしてうかがったお宅では,確かに多くの人が明日の準備をしていて詳しく話を聞くことができた.一通り話を終えたところで「昼ご飯は食べましたか?」と聞かれたので,朝4時半に朝食,昼食は10時頃簡単にとったことを話すと,昼ご飯を食べて行くよう勧められた.こちらの用事でおじゃましたのに,昼食までいただいてはと恐縮したが,好奇心の方が勝って結局いただくことにした.最初は玄関口で食べる予定だったが,それではお客さんに失礼だということになり,結局座敷に上がって食べることになった.
レストランなどで写真をとるような趣味はないのだが,滅多にないことなので記念にと撮影したのが上の写真,とてもおいしかった.